A/P Accounts payable 支払と振込手数料《ゼロから学ぶ英文国際会計実務セミナー資料解説 RI-Studies》リエゾンインターナショナル株式会社


A/P支払と振込手数料《ゼロから学ぶ英文国際会計実務セミナー資料解説 RI-Studies》

買掛金や未払金・未払費用(英語では Accounts payable 等)支払い時(決済時)の記帳方法について見てみましょう。

上の表中、取引3が買掛金支払い時(決済時)の仕訳例です。

仕入(Purchases)勘定を使う場合、商品・棚卸資産(Inventory)勘定を使う場合(どちらも同じ仕訳)

取引3(支払時): 取引1の仕入代金を銀行口座から振込で支払った。
《日本語の仕訳》(借方)買掛金 30,000  (貸方)預金 30,000
《英語の仕訳》 Dr. Accounts payable-trade 30,000 Cr. Bank 30,000
買掛金という負債が減少したので左側、借方は買掛金 30,000、代金を振り込んで口座残高は減っているので資産の減少となり、右側、貸方に預金 30,000が記入されます。
※ 外貨建て買掛金の支払の場合には為替換算による為替差損や為替差益が発生してきます。
為替差損益の計上についてはこちらをご参照ください。

  

振込手数料・送金手数料 Bank charges

買掛金等を銀行振込で支払う場合には、上記に加えて振込手数料・送金手数料にかかる仕訳が必要です。
支払利息以外の金融機関が提供するサービスへの支払(振込手数料、送金手数料、ネットバンキング手数料等)には Bank charges という英文勘定科目名がよく用いられています。
振込手数料・送金手数料については、取引先との契約や金融機関との契約により、計上方法や計上時期が変わってきます。
また、海外送金の場合は銀行手数料についても消費税の処理が複雑になる場合があり、外貨送金の場合にはそれに加えて買掛金自体のの為替換算による為替差損や為替差益の計上も必要になる場合があります。
為替差損益の計上についてはこちらをご参照ください。

  

グローバル経理の現場では

買掛金の支払いだけでなく、売掛金の回収やグループ内での資金移動・キャッシュプーリングなど、多通貨での取引や海外送金が多くなります。日本国内での振込手続きのようにその日のうちに送金・入金が完了するわけではないことが多いので余裕をもって資金繰りや送金手続きをしなくてはなりません。
また、海外送金で経由銀行が必要な場合には事前に手数料が確定しないこともあり、注意が必要です。

  
  
  

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